この2つに留意して当院では、0歳の赤ちゃんへの診療を行っています。
「歯が生えていないうちは、お口のケアはいらないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、歯が生える前の赤ちゃんにも、お口のケアは必要です。ケア方法はいくつかありますが、まずはお口の中をガーゼで優しくふいてあげる「ガーゼ磨き」をお勧めします。
ガーゼ磨きは赤ちゃんのお口の中をきれいにするために行いますが、それだけでなく「赤ちゃんがお口の中のケアに慣れること」も大切な目的だと言えます。この時期に、お母さまにお口の中を触ってもらっていれば、将来的に歯磨きに対する抵抗を減らせるのです。
そこで当院では、お母さまにガーゼ磨きの方法をお教えしています。どのくらいの力を入れて磨けば良いのか、どうしたら嫌がらずに磨かせてくれるのかといったポイントがわかれば、初めてのガーゼ磨きで戸惑われているお母さまも安心できるのではないでしょうか。
また生後6か月ほどになり歯が生え始めたら、ご希望の方にはフッ素塗布を行うことも可能です。
赤ちゃんは、母乳やミルクを飲む行為によってお口の筋肉が発育するのをご存じですか?この筋肉は、0歳のうちからしっかり育てていくことが大切です。
当院では、赤ちゃんのお口の筋肉の発育を促すのに効果的な母乳・ミルクの与え方や、お勧めの哺乳瓶、正しい離乳食の与え方などをアドバイス。お子さまのお口の発育を促すために、お母さまと一緒に取り組んでいきます。
では、お口の筋肉の発育はなぜ大切なのでしょうか。それは、正しく発育できれば、将来的に多くのメリットを得られるからです。例えば、口呼吸や歯並びの悪化を予防でき、さらには全身の健康を守ることにもつながります。
口で呼吸をする「口呼吸」は、鼻ではなくお口での呼吸がメインになり、その結果以下のトラブルを招きやすくなります。
口呼吸はお口の中だけでなく全身の健康にも悪い影響を与えかねないため、小さな頃からの予防が大切です。
赤ちゃんを抱っこしたり寝かせたりする時の姿勢には、実は「良い」「悪い」があります。赤ちゃんの姿勢は呼吸と深く関わっており、抱き方・寝かせ方次第で、お子さまが将来口呼吸になるリスクを高めてしまうからです。
「じゃあ、どんな風に抱いたり寝かせたりしたら良いの?」と不安になる方もいるでしょう。当院では、赤ちゃんが自然体でいられる姿勢、また0歳の赤ちゃんに適した姿勢での抱き方・寝かせ方をアドバイスしています。